本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 3 月 5 日に投稿された John Cassidy のコラムでタイトルは、” What Biden Should Say About the Economy During the State of the Union ”となっています。
タイトルを翻訳しますと、「バイデンは一般教書演説で経済について何を語るべきか」くらいの意味です。スニペットは、” With the President’s economic approval rating standing at just forty per cent, it’s imperative for him to highlight some of his substantive achievements and talk about the future.”(バイデン大統領の経済政策に対する支持率はわずか 40% にとどまっている。バイデン大統領は類稀な実績を強調し、未来について語ることが重要である)となっています。
(*明日は、一般教書演説を受けて書かれたコラム”So Much for “Sleepy Joe”: On Biden’s Rowdy, Shouty State of the Union”を翻訳して投稿する予定です)
さて、本日翻訳しましたコラムは、3 月 7 日に行われたバイデン大統領の一般教書演説に先立って書かれたものです。バイデン大統領のアメリカ経済の舵取りは見事なもので称賛されるべきものです。にもかかわらず、アメリカの有権者のほとんどはバイデンの経済運営を評価していません。理由は高インフレ率にあります。高インフレというのは、ガソリンを入れたり、食事をしたり、コーヒーを飲むなど、財布を開くごとに痛感するものです。毎日、何度も何度も痛感します。だから、たとえどんなに失業率が低くなって雇用が増えても、有権者は高インフレであるという事実に引っ張られてに評価してしまうのです。
有権者にまったく経済運営を評価されていないわけですが、このままでは 11 月のトランプとのダイレクト・リマッチでのバイデンの勝利は見えてきません。アメリカ経済は他の先進国と比べると非常に好調であることは事実なので、それを何とか有権者に分かって貰うしかありません。高齢が懸念されている問題の対処はできそうにありませんが、これは対処可能のように思えます。そこで、John Cassidy が演説の例文を作ってみた、というのが本日訳したコラムの内容です。
今日は 3 月 10 日ですので、既に一般教書演説は終わりました( 3 月 7 日)。内容は Cassidy の例文と同様、経済運営の見事さを巧みにアピールするものでした。演説を見た方も多いと思いますが、大変見事な演説でした。岸田首相のように下を見て官僚が作った原稿を読むだけというのとは大違いでした。プロンプターを見ての演説でしたが、途中で早口になったり、ゆっくりになったり、大声になったりしていました。おそらく、何度も読み込んで内容を完全に頭に入れていたのでしょう。普段の囲み取材では声も小さく何を言っているかわからないのですが、演説では声に張りがあり声量も十分でした。やればできるじゃん!顔の皮膚をリフトしたのか化粧なのわかりませんが、ちょっと若返った印象です。とても 81 才には見えませんでした。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は、和訳全文をご覧ください。
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