本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ3月21日に掲載された Kyle Chayka のコラムです。タイトルは、”Bing A.I. and the Dawn of the Post-Search Internet“(Bing AI とポスト検索体験の夜明け)となっています。
Kyle Chayka氏は、テクノロジー関連の記事を良く寄稿しています。特にIT関連の記事が多いです。今回のコラムのスニペットは、”So much of the current Web was designed around aggregation. What value will legacy sites have when bots can do the aggregation for us?”(ウェブ上で見られる情報の多くは、さまざまな情報を集約して閲覧してもらいやすくしたものです。ボットが私たちの代わりに情報の集約を行うようになったら、それらのサイトの価値はどのように変わるのでしょうか?)となっていました。
さて、今回のコラムの趣旨は以下のとおりです。
- 近年、Google検索に対するユーザーの不満が高まっていた
理由は、検索結果で次のものが表示されることが多くなっていた。
・まとめサイト ・スポンサード・コンテンツ
・SEOスパム ・コンテンツ・ミルが作成した情報 - Bing AIとGoogleの検索の違い
・Bing AI チャット形式で会話するイメージでユーザーとボットが回答を共創する
検索結果で示されるのは、元の資料を全く参考にしなくても済むように生成された情報
(リンクやURLは表示されない)
・Google 適切な単語等を入力して検索、検索結果で示されるのはリンクの一覧 - Bing AIのようなAIが普及するメリットとデメリット
上記2で記したがBing AiはリンクやURLを表示しないので、Google検索の際と異なり、ユーザーがリンクをたどって各ウェブページを閲覧することがほとんど無くなる。各ウェブページの閲覧数は激減する。
それ故、
デメリット・・・コンテンツ・クリエーター(企業や個人)は広告やサブスクで利益を出すことができなくなるので、存続しえなくなる。よって、ウェブページを作る者が居なくなる。AIは正確な回答を生成するために膨大なウェブページを参照するが、それが少なくなれば新鮮で信頼できる情報を提供できなくなる。
メリット・・・新たな検索エクスペリエンスを提供、Google検索より直感的で、情報を生成する - GoogleはマイクロソフトのBing Aiに対抗すべく独自のAIであるBardのサービスを開始
Googleは、マイクロソフトと異なり、自社の既存のサービス(Google検索)の価値を毀損しないように留意する必要あり。
以上が趣旨でした。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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