本日翻訳して紹介するのは、Web版にのみ掲載のに Daniel A. Gross よる記事です。タイトルは、”
Seawalls Save Us?”(防潮堤は私たちを救えるのか?)となっています。Gross氏は、new yorker誌のstory editor です。さまざまな記事を書いています。
さて、本日翻訳した記事は、防潮堤についてのものでした。私は知らなかったのですが、防潮堤にはデメリットもあるんです。どんなデメリットがあるかと言うと次のとおりです。
- 防潮堤を作ることで、自然の海岸線が元々持っていた波を吸収する機能が無くなる。
- 防潮堤は波を吸収しない。反射させるだけである。従って、防潮堤の後背地は守られるが、その防潮堤の周りのエリアへの波の被害は逆に増える。
- 防潮堤を作ることで、危険な水辺に住む人を増やしてしまい、逆にリスクが増してしまう。
- 防潮堤を作るのは膨大な費用がかかる(裕福なエリアには防潮堤が作られるが、そうでないエリアでは作られず住人は退去せざるを得なくなる)。
さて、以上のようなデメリットがあるのですが、実際には嵐の度に洪水が発生しているようなところでは、デメリットを承知の上で防潮堤を作らなければなりません。では、作る際のメリットは何なのでしょうか?それは、防潮堤を作ることで、大量の住人が大きい嵐の度に洪水に晒される可能性が排除されるということです。あるいは、防潮堤を作らなければ大量の住人が安全な場所に転居しなければなくなる場合に、それをしなくてむ済むようにできることです。これらメリットとデメリットを比較して、メリットの方が大きいから防潮堤がどんどん作られるわけです。
そもそも、防潮堤を作らなければならない原因は海面上昇です。海面上昇は化石燃料を燃やすことに原因があります。だから、これを速やかに止めなけらば、永遠に防潮堤を作り続け、強化し続け、高くし続けなければならなくなります。現在、私たちは後世の人々につけを回している状態です。対策を急がないと手遅れになってしまうのかもしれません。つけ以上に、何か良いものを残せばよいというものではないと思います。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。