本日翻訳し紹介するのはthe New YorkerのWeb版にのみ掲載のコラムで、タイトルは”How to Think About the Risks of Omicron(オミクロンのリスクについて考える)です。12月20日(日本時間12月21日)に投稿されたコラムです。Dhruv Khullarによる寄稿です。
サブタイトルは、”The new variant changes the calculus in ways that can seem bewildering—but we have the tools to think it through.”(新しい変異株の出現によって新型コロナへの対処方法を変えるべきか悩むところです。しかし、これまでの対処法を継続すれば全く問題ないのです。)です。氏は、大学病院で現役の医師として研究をされているようです。新型コロナ感染関連のコラムを沢山寄稿していますが、内容は専門的すぎず私のような医学的な見識が全くないような者でも分かりやすいものが多いです。
さて、このコラムの主旨は、次のとおりです。
- 現時点では、オミクロン株の特性を断定的に述べることはできないが、感染力はデルタ株等よりも強い。
ウイルスが増殖するスピードが速い。ブレークスルー感染や再感染する可能性も高くなっている。 - しかしながら、感染しても重症化する可能性は低くなっているようである。
症例数はまだ少なく断定をすることは不可能であるが、オミクロン株の感染が最初に拡がった南アフリカの数値を見る限りでは、感染者数が激増するも、死亡者数は増えていない。 - デルタ株がオミクロン株に置き換わっても、新型コロナに対して脆弱性が高い人(3種類)は変わらない。
ワクチン接種をしていない者、高齢の者、慢性疾患に罹っている者の脆弱性が高いということは変わらない。おそらく、今後も変わらない。 - 現時点では、オミクロン株の特質が判明していないが、やるべきことはこれまでと何ら変わらない。
ワクチン接種率を高めることは有効である。また、オミクロン株の特質が判明していないのであるから、マスク着用等の措置は継続すべきである。 - 今後もリスクは高まったり低まったりを繰り返すが、やるべきことは変わらない。
良いワクチンが出来たり、新たな治療薬が出来ればリスクは下がる。逆に新たな変異株が出現したりしてリスクが高まることもある。いずれにしても、現在行っている対策を続けることが重要で、それは不変である。
以上が主旨です。
要は、新型コロナが普通の風邪と同じようなものになったと確認できるまでは、これまで通りの対策をやり続ける必要があるということです。詳細は、和訳全文をご覧下さい。
では、以下に和訳全文を掲載します。