本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ掲載のRachel Monroeによる寄稿記事です。タイトルは、”The Disturbing Rise of Amateur Predator-Hunting Stings”(素人によるプレデターハンティングの不穏な流行)となっています。
Rachel Monroeはアメリカの中西部あたりの話題を寄稿したりしています。今回の記事は、youtube上に氾濫している動画が話題になっていました。どういう種類の動画かと言うと、素人の集団がおとり捜査的な手法で小児性愛者をおびき出しておいて、その人物がやって来たところの映像を撮って晒すというものです。
そうした動画はビュー数は非常に稼げます。また、意義が無いわけではありません。アメリカでは児童が性的虐待の被害を受ける際の加害者は知り合いであることが多いのですが、こうした動画のおかげで、知らない人も危ないという認識が広まったそうです。しかし、おとり捜査的な手法ですので、犯罪者を生み出しているとして批判の声が少なくないのも事実です。また、捜査当局と全く関係の無い者に他人を懲らしめる権限など無いわけですので、その点も批判されているようです。動画をアップしているのは、社会正義の為ではなく、単にビュー数を稼ぎたいだけだろうと思わなくもありません。
さて、この文章を和訳する際に少し苦労した点がありました。児童と性的関係を持ちたがっている者(男性が多い)を指し示す語として”predator”という語が出ていました。その都度、「児童に性的虐待を加えようとしている者」とか訳しますと、文章が冗長化してしまいます。ですので、下の和訳文では”プレデター”と表記させていただきました。また、”プレデター”をおびき出して、その人物をネット上に晒して懲らしめる行為を示す意味で、”predator hunting”というという語が登場します。同様に、”プレデター・ハンティング”と表記します。”predator hunt”、”predator hunter”も同様です。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。