本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 4 月 2 日に投稿された Kyle Chayka のコラムで、タイトルは” The Limits of A.I.-Generated Miyazaki “(AI生成ジブリ作品の限界)となっています。
Kyle Chayka はスタッフライターで IT 関連をカバーしています。今回翻訳したコラムのスニペットは” The launch of GPT-4o inspired a rash of A.I.-generated Studio Ghibli-style images. They may bode worse for audiences than for artists. “(GPT-4o の発表により、AI で生成されたスタジオジブリ風の画像が急増した。これらはアーティストよりも観客にとって悪い前兆となるかもしれない)となっています。
すいません、もうあまり騒がれていないですが、AI が生成したジブリ風画像が話題になっていました。そのことに関するコラムを発見したので訳してみました。今回の騒動で私が感じたのは、AI はそれなりのレベルのものを作るようになったということです。最新のバージョンの ChatGPT に写真を元にジブリ風画像を生成するよう命じると、それなりのものが生成されます。レベル高いです。本当にジブリ風です。おそらく、AI はメタプロンプトで制限さえかけなければ、これくらいは容易にできるのだと思います。プロンプトを工夫すれば、どんな画像も生成できるレベルに AI は近づいているでしょう。
しかし、直ぐに対策が為されました(有料版でしか画像の生成は無理であるため、私は確認できていない)。すでに、ジブリ風の画像の生成を指示しても作らなくなっています。著作権の問題があると判断したのかもしれません。
さて、AI がオリジナル美術作品を模倣して画像等の芸術作品を生み出す時、何が問題なのでしょうか。一番の問題はそれがオリジナルでないということにあります。これは AI が進化しても解決できない問題です。オリジナルがあるから模倣品があるわけで、オリジナルにはオリジナルの価値がある・・・。ジブリの問題で言えば、ジブリの世界観については、著作権で守られるべきで、それは長年かかってそれを構築した宮崎監督に帰属します。AI が進化しても、ここの権利だけは法律できちんと守られるようにして欲しいものです。そうしないと、創作という行為が廃れてしまいます。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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