本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ4月14日に掲載された Kyle Chaykaによるコラムです。タイトルは、”The Privacy-Minded Social Network at the Center of the Classified-Document Leak”です。
タイトルを訳すと、「機密文書漏洩は、秘匿性の高いソーシャルネットワークが原因」くらいでしょうか。スニペットは、”A young National Guardsman posted hundreds of secret government files to a private Discord group. Then they sat there for months unnoticed.”(1人の若い州兵が、何百もの機密文書をディスコード( Discord)のチャットルームに投稿しました。誰もその機密文書に注目しませんでした。何カ月間も。)となっていました。
さてこのコラムは、アメリカで国防機密情報が漏えいしたことに関するものです。最初に報じられた際には、かなり大々的なニュースとして扱われていました。しかし、それから1週間も経っていないのですが、あまり話題にならなくなってしまいました。何故なのでしょうか?容疑者のテシェイラが機密情報を漏洩したわけですが、彼には政治的な意図などなく、公益を守るための行動でもなかったのです。単純に目立ちたかったから情報を漏えいさせただけなのです。それが明らかになったので、世間の関心がすっかり薄れてしまったのです。
今回の漏えいで学ぶべき教訓が1つあります。それは、ネット上に秘匿性の高いソーシャル・プラットフォームが増えたので、今後も機密文書の漏えいは増え続けるだろうということです。特にアメリカではディスコード(Discoed)やテレグラム(Telegram)といった秘匿性が高く閉鎖的でユーザーが独自のチェットルームを構築しやすいプラットフォームの普及が拡大しています。秘匿性が高いゆえ、そこで悪事を企てていたりしても露見しにくいですし、そこを閉鎖するという対処も簡単にはできなくなっています。まあ、しかし、そんなことを憂うても、フェースブックやツイッターなどのオープンなネットワークは衰退し、ディスコードのような秘匿性の高いサービスに駆逐されていく流れは止められないと思います。残念ながら。あくまで私見ですが・・・
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧下さい。
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