本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ掲載のLizzie Widdicombeによる寄稿コラムです。タイトルは”Home Abortion Look Like?”(自宅で中絶薬を使っての中絶は安全か?)です。Widdicombeは、中絶関連の記事をたびたび投稿しています。
ちょっと古いのですが、2011年11月11日(木)に投稿されたコラムです。先日、ロー対ウェイド判決が覆されたのですが、それに関する記事を読んでいたら、この記事のリンクが貼られていたので読んで訳すことにしました。ロー判決が覆されたので、アメリカでは、多くの州で中絶が認められなくなります。そうした州では中絶薬も使用できなくなります。
しかし、抜け道はあるようです。食品医薬品局(FDA)は、個人が自分で使用するための薬を海外から購入することを禁じていません。ですので、女性の生殖医療を受ける自由・権利を擁護する活動団体等がそれを手助けするウェブサイトを立ち上げていて、個人が中絶薬を入手する手段は残されているようです。ロー判決が覆った影響で、今後どうなるかは分からないですが。
さて、本日訳したコラムでは、中絶薬(ミフェプリストン)は非常に効果が高いということが臨床データで証明されたということが記されています。自宅で中絶薬を飲んだ場合、ほぼほぼ成功するそうです(妊娠初期であれば)。膣から出血したり、抗生物質が必要なほどの重篤な感染症にかかる率もとても低いそうです。医療機関で中絶手術を受けるのと同等の効果と安全性のようです。しかも、コストは150ドルととても安価です。ちなみに、医療機関で中絶手術をした場合は500ドルだそうです。為替の状況次第ではありますが、結構、日本よりも安い感じがします。
日本でも2021年12月に中絶薬(ミフェプリストン)が承認申請されました。提供価格は10万円ほどになるそうです。まあ、結構高いと思います。基本的には、保険の効かない自由診療扱いです。何でこんなに高いのかは不明です・・・。
では、詳細は和訳全文をご覧ください。以下に和訳全文を掲載します。
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