中国悲報!ウイグル問題を国連報告書は「人道に対する罪」と指摘するも、ジェノサイドとは認定せず!嘘でしょ?

Q.1

この報告書に関しては専門家の間でも意見が分かれているようです。中国西部で行われている恐ろしい人権侵害に注目してきた人たちにとって、待望の正当な内容が記された報告書なのでしょうか?それとも、不十分なものなのでしょうか?あなたは、どちらだと思いますか?

A.この報告書の公表をめぐって、国連人権高等弁務官事務所に対する批判が相次いでいます。そうした批判の多くは、国連人権高等弁務官事務所の職責の複雑さを誤って認識しています。人権高等弁務官事務所は、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch:アメリカに基盤を持つ国際的な人権NGO)やアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International:国際連合との協議資格をもつNGOである。良心の囚人を支援、救済する運動がスタートではあるが、現在は良心の囚人関連以外にも国際法に則った難民の保護・救済活動や死刑の廃止・人権擁護などを啓発する運動を行っている)とは違うのです。それらは特定の国家とは関係のない独立した組織です。対照的に、人権高等弁務官事務所は国連の配下の組織であり、職員の身分は公僕であり、その使命を果たすためには、常に高いハードルがあるのです。今回の報告書の公表を巡っては、同事務所は中国から報告書を公表しないようにという強力な圧力を受けていました。同時に、新疆ウイグル自治区での虐待の規模について、公にされている膨大な証拠が存在していたため、公表しないでいると同事務所の信頼性が棄損する恐れもありました。

 新疆ウイグル自治区での虐待の規模を示す公的な証拠は膨大に存在していますので、その状況を正確に示す報告書を公表しなければ、同事務所の権威は著しく損なわれてしまったでしょう。そんなことをすれば、誰もが同事務所に疑いの目を向けるようになりますし、国連に対する信頼も揺らぎかねません。バチェレは報告書を公表しましたが、その15分後に退任しました。後任の者にその影響への対処が丸投げされた形です。とはいえ、報告書の内容を見ると、公正でバランスのとれたものであり、権威あるものだと思います。