本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 1 月 20 日に投稿された John Cassidy のコラムでタイトルは、” A Longtime Biden Adviser Gives a Final Defense of Bidenomics “となっています。
John Cassidy はスタッフライターです。タイトルを訳すと、「長年バイデンの顧問を務めた者が離任前にバイデノミクスを擁護した」くらいでしょうか。スニペットは、”Jared Bernstein, the outgoing chair of the Council of Economic Advisers, says that Donald Trump is inheriting a strong economy, but with less freedom to maneuver than he had during his first term.”(退任する大統領経済諮問委員会のジャレッド・バーンスタイン委員長は、ドナルド・トランプは好調な経済を引き継ぐが、最初の任期の時よりも行動の自由度は低下していると指摘する)となっています。
さて、バイデノミクスは有権者には響いていないようです。バイデンのおかげでインフレが加速したと考えている有権者が多いようです。でも、冷静に評価するとバイデノミクスって結構すごいんです。まず、雇用を大量に生み出し、アメリカの失業率は過去最低でした。GDP 成長率も力強いものがありました。つまり、アメリカ経済は高インフレ率ではあったが、いたって健全だったのです。
では、他の西側先進諸国はどうだったか。バイデン政権のように積極的な財政出動をしなかった国がほとんどです。なのに、インフレ率はアメリカ同様に高くなっていました。アメリカが景気100点、インフレ0点という評価であれば、他の西側諸国は控えめに見積もって景気0~30点、インフレ0点とといったレベルです。バイデノミクス万歳と叫びたいくらいです。
残念ながら、アメリカでは1期しか務められなかった大統領は無能のレッテルを貼られ、後世で振り返られることもないのです。フォードやカーターや父ブッシュが評価は低いように、バイデンの評価も低くなるのでしょうが、バイデノミクスはいつか評価される時が来ると思います。それぐらい素晴らしい数字を残しています。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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