トランプ大統領はコンゴの鉱物資源にご執心?たぶん投資してもケツ毛までむしり取られるだけだけどな!

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 4 月 15 日に投稿された Nicolas Niarchos によるリード記事で、タイトルは” Just How Badly Does Donald Trump Want Access to Critical Minerals? “です。

 タイトルを訳すと、「ドナルド・トランプは重要な鉱物へのアクセスを望んでいる?」くらいの意味だと思います。Nicolas Niarchos はスタッフライターではありませんが、政治関連の記事をしばしば寄稿しています。スニペットは、”The Democratic Republic of the Congo has some of the largest deposits on Earth. Its President wants to sell them—and win a war.”(コンゴ民主共和国は世界最大級の鉱床を保有している。同国のツィセケディ大統領はそれを売却し、戦争に勝利したいと考えている。)となっています。

 さて、トランプ大統領は関税を課すことで支持を高めようと画策していますが、今のところそれによって支持が高まっている雰囲気はありません(しかしながら MAGA 信者の支持は全く揺らいでいない)。彼は外交面でも成果を挙げようと画策しているのですが、その 1 つがコンゴ民主共和国( DRC )のレアメタルへのアクセスを確保することです。

 DRC のツィセケディ大統領は、同国東部地域の反政府勢力に手を焼いています。そこで、トランプ政権に豊富なレアメタルなどの資源へのアクセスをチラつかせながら、何とかしてアメリカからの武器供与と軍事支援をとりつけたいと考えています。さて、トランプ政権はどう対応するのでしょうか?おそらく、トランプ側近は素人で固められていますから、レアメタルに目が眩んでツィセケディに肩入れするでしょう。

 しかし、ツィセケディは独裁者で、弾圧等で何とか国体を保っているだけです。おそらく、こいつを支援しても栓をしていないバスタブに水を張ろうとするようなもので、無駄だと思います。アメリカ等の支援を受けて反政府勢力を一時的に駆逐できたとしても、政体を長く維持できるわけがありません。だったら、トランプ政権は反政府勢力に肩入れするべきなのでしょうか。いや、反政府勢力も似たようなもので、統治能力なんてあるわけないわけですし、志が高いわけでもないんです。両者ともにレアメタルという資源を活かして儲けたいだけなのです。

 それに比べると中国は賢いというか、悪どいですわ。中国はツィセケディ政権にも反政府勢力にも武器等を供与しているようです。しかもドサクサに紛れて、現在でも DRC からレアメタルを精錬度の低い状態でせっせと中国に運んでいます。それを中国国内で精錬しています。おそらく、中国の民間企業がやっている形を装っているでしょうが、もちろん国がバックアップしています。何せ、あの国は儲かれば何でもしますからね。ちなみに中国政府は、国内企業に越境 EC でアメリカに商品を安く売ることを奨励しています。損が出ても国が補填しているようです。まあ、中国政府はそうしたことはしていないと主張していますがね。中国は、おそらくトランプ大統領よりもロイ・コーンの教えを忠実に実践していると言えます。もうね、手におえませんわ・・・。

 さて、話がそれてしまいましたが、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。