イランの最高指導者ハメネイの治世は続くのか?7いや、イラン国内からの突き上げでいずれ崩壊するだろう!

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 6 月 23 日に投稿された Robin Wright によるリード記事で、タイトルは” Can Ayatollah Khamenei, and Iran’s Theocracy, Survive This War? “です。

 タイトルを訳すと、「アヤトラ・ハメネイとイランの神権政治体制はこの戦争を生きのびることができるか?」くらいの意味だと思います。Robin Wright はスタッフライターではありませんが、当誌に掲載されているコラム、記事は多いです。スニペットは、” The future of the Islamic Republic may be shaped more by the country’s culture and politics than by the military prowess of its opponents. “)イスラム共和国の将来は、敵国の軍事力よりもむしろ、国の文化と政治によって形作られるかもしれない。)となっています。

 さて、イランとイスラエルは停戦に合意しました。イランの最高指導者ハメネイは、体制の存続を優先した形です。いや、目にもの見せてやるってイキってたのは何だったんですか?大義があって、そのために断固闘ってるんじゃないんですか?そう、元々ハメネイには大義なんて無かったんです。

 彼が最高指導者になったのは、単なる運だったのです。前任者が急に死んでしまって、後継指名が無かったので、もたもたしている内に差し障りのない人物がえらばれただけなのです。支持基盤が脆弱だった彼は軍部に頼った。それでシーア派と軍部の蜜月の関係が続いただけなのです。

 今回、ハメネイが安易に停戦に応じたことでイランはどうなるか?多くの国民が弾圧や経済制裁による景気停滞に耐えてきたのは、大義があると信じていたからです。また、ハメネイを中心とした神権政治体制がいずれ国を良くしてくれると信じていたからなのです。

 おそらく、体制派の中にも今回の停戦合意に失望している者はいるでしょう。反体制派の中には、これまでは弾圧を恐れて立つ人が現れませんでしたが、多くの国民の不満を代弁すべく立つ者が出てくるでしょう。ハメネイの治世はそれほど長くないと推測します。

 さて、話が少しそれましたが、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。