本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 3 月 8 日に投稿された Susan B. Glasser のコラムでタイトルは、” So Much for “Sleepy Joe”: On Biden’s Rowdy, Shouty State of the Union ”です。
タイトルを翻訳すると、「”寝ぼけた奴”ではなかった!バイデンは一般教書演説で攻撃的に怒鳴り散らした」くらいでしょうか。スニペットは、” The spectre of Trump’s return loomed large over the President’s unusually partisan annual address. “(バイデンの一般教書演説が例年と異なったのは、トランプ再選が現実味を帯びてきたことが理由である)となっていました。
3 月 7 日に行われたバイデン大統領の一般教書演説を受けてのコラムでした。バイデンは、割と立派に演説をしました。高齢懸念を払拭できるレベルでした。しかし、一般教書演説の出来がいくら良くても有権者からの支持率が急に高くなることはないのです。そりぁそうです。日本だって、首相が施政方針演説で良いことを言ったからといって支持率が改善することはありません。逆に拙い演説をしたって支持率が下がるわけでもありません(いや、そもそも誰も聴いていないかも?)。
では、バイデンは再選を果たすためにはどうすべきか?地道にやるべきことをやり続けるしかありません。やるべきこととは何か。高齢懸念を払拭すべく力強さを見せ続けること、トランプが分断を煽っているのとは異なるスタンスを保つこと、超党派で団結することを呼びかけ続けること、自身の巧みな経済運営の実績をさりげなくアピールすることなどです。それらをやり続ければ、多くの有権者が、この年寄りは侮れんと考えて支持率も上がるのではないでしょうか?というのが、このコラムを書いた Glasser の考えです。
まあ、そんなに甘くはないような気もします。上のことをやり続けると、年寄りは意固地になりがちとか、年寄りは同じことをやり続けるとか、年寄りはアドリブがきかないとか、逆に批判される可能性があります。それでも、実際には他に良い方策があるわけでもないので、地道に上のことをやり続けるしかないのかもしれません。それでトランプに勝てれば良いのですが・・・
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。