本日翻訳して紹介するのは、1 月 8 日に the New Yorker の Web 版に投稿された John Cassidy によるコラムで、タイトルは”The U.S. Is Reaping the Benefits of Low Unemployment”(アメリカは低失業率の恩恵を受けている)となっています。
スニペットは、”In many ways, keeping the jobless rate low and the labor markets tight is the most effective and cost-efficient welfare policy there is.”(多くの点で、失業率を低く抑え、労働市場を逼迫させることが、最も効果的で費用対効果の高い福祉政策である。)となっていました。1 月 5 日(金)にアメリカ労働省が雇用統計を発表したことを受けて書かれたコラムでした。雇用統計は、月初めの金曜日に発表されます(正確には、12 日を含む週の翌週から数えて 3 週目の金曜日で、月初めの金曜日とならない月もある)。
さて、1 月 5 日に発表された 12 月の雇用統計によれば、12 月の完全失業率( over-all unemployment rate )は 3.7% でした。非常に低い数値です。連続して 2 年間、失業率が 4% を下回っています。これは、なんと半世紀ぶりの快挙です。低失業率は、大多数のアメリカ人に恩恵をもたらします。低失業率ですので、間違いなく失業者が減ります。これは誰でもわかります。
簡単にまとめると低失業率の恩恵は、3 つあります。職を必要としている者の多くに職が保証されること、恵まれない立場にある者が職に就きやすくなること、労働者の賃金、特に低賃金労働者の賃金が押し上げられることです。このように低失業率には、良いことだらけです。実際、低失業率は最も効果的で費用対効果の高い福祉政策なのです。そういう意味では、不人気のバイデン大統領の手腕はもっと評価されて然るべきです。
そういう意味でいうと、どこかの国とは言いませんが対照的な習近平はもっと批判されるべきです。かの国の若年失業率は 20% を超えています。だったら、矢継ぎ早に手を打つべきなのです。なのに、彼がしたことと言ったら、その数値の発表を止めただけです。頭、湧いとるだろっ!!ちょっと言い過ぎましたかね?お許しください。でも私の言い分も聞いてもらいたいものです。中国政府の行き当たりばったりの政策と無茶苦茶な経済運営で、私は莫大な損失を出しているんです。アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)がいきなり拘束された消息不明になった際には、信用買玉を目一杯仕込んでいたソフトバンク G の株価が大暴落しため大きな損失を出しました。昨年末には、唐突にオンラインゲームの規制強化案を打ち出してくれました。あのぉ、私のテンセント株が凄いことになったんですが・・・。
とにかく習さんには、真面目にやれと言いたい。いくら選挙が無いからと言っても、失業率を低くしなかったら、いずれ人民が騒ぎ出す事態に陥るぞ。騒いでもウイグル族みたいに押さえつければ良いって?ウイグル族は1,200 万人しかいないけど、何億人もいる漢民族が騒ぎ出したら押さえつけれないぞ。このままでは、彼の後世の評価は、ただ身長が高いだけで主席になった人物というものになってしまうぞ。ていうか、中国ってバブルが弾けた日本のメカニズムをつぶさに研究していて、絶対にバブル崩壊が起きないように慎重に経済運営をしてたんとちゃうんかい!なんか、今にもバブル弾けそうな状況なのが怖い(ひょっとして、既に弾けたのか?)。
話がそれましたが、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をお読みください。
- 1
- 2